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Croda PharmaでのSustainable Markets Initiativeが提案するサプライヤー向けの新たな目標の対応状況について

 
医化学における試験管とフラスコ

Sustainable Markets Initiativeのヘルスシステム・タスクフォースが先日発表した公開情報の中で、ヘルスケア製品のサプライチェーンに関わるサプライヤーに対し、環境配慮や効率性、循環経済への移行をさらに推進するよう呼びかけています。さらにサプライヤーに対し、バリューチェーンの脱炭素化を実現するための新たな目標が設定されました。クローダは、環境への取り組みを強化するこの動きを支持し、タスクフォースが示した「持続可能な世界の実現に向けて時計の針を前に進めるためには、大規模な協力が必要である」との見解に全面的に賛同し、当社としてのいつでも参加出来る準備は整っております。

サプライヤーに求められた目標に対するCrodaの状況について、下記にてご報告致します。

目標:2025年までに、スコープ1、2、3の排出量を評価し、その結果をお知らせします。

✓ クローダは数年前からグループレベルでスコープ1、2、3の排出量を評価 及び 開示しており、2018年を削減目標の基準年としています。2024年までに、Together for Sustainabilityのガイダンスに沿った方法を用いて、クローダは製品レベルのスコープ1、2と、スコープ3の上流の排出量を、製品カーボンフットプリントとして提供する予定です。

目標:2025年までに、SBTi 1.5℃を短期目標の設定を行います。

✓2021年、 Croda International Plc社は、2050年までにネット・ゼトを達成することを約束し、短期目標のSBTi1.5℃の過程を検証しました。

目標:2025年までに、 廃棄物(溶媒を含む)削減、エネルギー削減、製造資材の再利用し、それに向けた目標も設定致します。

✓ クローダは、2024年末までに事業所全体で埋立処分する産業廃棄物をゼロにする目標を設定しています。クローダの研究開発部門は10年以上にわたりグリーンケミストリーの原則に従っており、現在は国連のSDGに則り、炭素、エネルギー及び水の使用量の最小限に抑えることに注目しています。品質維持に溶媒が不可欠である場合、有害物質を除去する取り組みを実施し、可能であれば削減、再利用、リサイクルするよう努めています。例えば、COVID-19対応の一環で行われたLNP製造を拡大する際、溶媒の使用量を90%削減することができました。

目標:2030年までにエネルギー使用量の80%を再生可能エネルギーに切り替えることを約束致します。

✓ 当社の製造施設は、2022年には、使用エネルギーの31%が非化石燃料由来でしたが、2030年までに排出量を50%削減するロードマップを作成し、外部検証も行いました。Croda Pharmaのデンマークにある製造施設では、2024年に、スコープ1および2におけるカーボンニュートラルの達成に向けた取り組みにおいて、100%再生可能エネルギーの利用する予定です。

目標:2030年までに環境にやさしいエネルギーの調達手段を検討します

✓ 当社の製造施設は、既に2030年までに排出量を50%削減するロードマップを作成しており、外部検証を行いました。この中には、製造施設の地域に適した環境にやさしいエネルギーの活用も含まれています。

目標:自社のサプライヤーに対する基準を設定します。

✓ 2024年末までに、すべての主要サプライヤーに対しEcoVadisスコア(あるいはそれと同等の評価スコア)が平均以上となるか、もしくは、達成のための期限付きアクションプランの制定を求めています。

目標:水資源を持続的に活用するため、Water Stewardship規格を制定します。

✓ クローダは、2029年末までに水の使用を2018年と比較し50%まで削減する予定です。水使用を減少させることは、2030年までにNature Positiveになるという当社の目標を実現する上で不可欠なものです。

当社は、今後も持続可能な社会の実現に向けた活動を進め、2030年までに気候、土地および自然、人に対して貢献を目指すとともに、この分野で皆さまの活動にお役に立てることをお約束いたします。当社は、今後も引き続き、この問題に真摯に取り組んでまいります。

 


Addressing the challenges of vaccine formulation

青い地球

持続可能なワクチン

当社が描く未来は、誰もが必要なワクチンを手に入れることができる世界です。その実現には、ワクチンへのアクセスを維持するとともに、この分野で革新を起こし続けることが必要です。そのためには、持続可能なワクチン成分を選ぶだけでなく、将来にわたり信頼できるサプライチェーンを築くこと、さらに、枯渇することのない原料を確保することが重要です。それは、私たち、ワクチンの製造に関わるすべての者の責務だと考えます。

Croda’s response to Sustainable Markets Initiative for supplier sustainability targets

Image detailing all four of Croda Pharmas technology platforms
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